去る9/4(日)、沖縄の男性舞踊家6人の公演「蓬莱6」が国立劇場沖縄で行われました。
最初に言っておく。最高of最高だったぞーーーーーーー!!11!!!!
この記事は、蓬莱および組踊を布教しまくる目的で書きます。
Contents
そもそも男性舞踊家とはなんぞや
沖縄には三振や歌、そして琉球舞踊という素晴らしい文化があり、その担い手として女性舞踊家と同様に、男性の踊り手、男性舞踊家がいます。
また歌舞伎を参考に形作られ、300年以上の歴史を持つ「組踊」という男性のみで演じられる舞台も行われています。
https://www.nt-okinawa.or.jp/traditional-okinawan-performing-arts/ja/kumiodori.html
組踊とは、唱え、音楽、踊りによって構成される歌舞劇です。組踊は、中国から琉球王国の新しい国王を任命するためにやって来る中国皇帝の使者である冊封使を歓待するため、18世紀初頭の踊奉行であった玉城朝薫によって創始され、1719年の尚敬王の冊封儀礼の際に「二童敵討」と「執心鐘入」が初めて演じられました。
朝薫は、琉球古来の芸能や故事を基礎に、日本芸能(能や歌舞伎)や中国の演劇からヒントを得て組踊を創りました。朝薫が創作した上記2作品の他、「銘苅子」「女物狂」「孝行の巻」は〈朝薫の五番〉と呼ばれ、現在でも人気のある完成度の高い作品です。
1972年、組踊は我が国の優れた芸能の一つであるとして、国の重要無形文化財に指定されました。また、2010年にはユネスコの無形文化遺産となり、世界的にもその価値が高く評価されています。
https://www.nt-okinawa.or.jp/okinawan-traditional-performing-arts/kumiodori
組踊とは、せりふ、音楽、所作、舞踊によって構成される歌舞劇であり、首里王府が中国皇帝の使者である冊封使を歓待するために、踊奉行であった玉城朝薫(1684~1734)に創作させました。1719年、尚敬王の冊封儀礼の際に初演されました。
朝薫は生涯において、薩摩や江戸に公務で7回出かけています。そこで能や狂言、歌舞伎などの大和芸能を鑑賞し、琉球国内では中国戯曲を鑑賞するなどして造詣を深めました。そして、琉球古来の芸能や故事を基礎に、大和芸能や中国戯曲にヒントを得て組踊を創作したのです。朝薫は「執心鐘入」「二童敵討」「銘苅子」「女物狂」「孝行の巻」をつくりました。これらの作品を〈朝薫の五番〉と称しています。組踊の担い手は、王府に勤務する士族とその子弟(すべて男性)でした。
〈忠〉〈孝〉〈王府が強く関わること〉をテーマにした組踊は冊封使に好評を博しました。以後、冊封使歓待の踊番組は組踊を中心にして構成されるようになりました。また、組踊は1800年代にはすでに地方の村踊りでも上演されていたと思われます。
昭和47年5月15日、沖縄が日本へ復帰すると同時に、組踊は我が国の優れた芸能の一つであるとして、能、歌舞伎、文楽などと同じく国の重要無形文化財に指定されました。
国立劇場おきなわ
ざっくり要約すると、
・組踊は沖縄版の歌舞伎、ミュージカル
・最初は中国からの冊封使(使者)をもてなすために始まった
・基本的には全ての役を男性が行う
では蓬莱とはなんなのか
蓬莱は組踊や沖縄芝居でバリバリ活躍している男性舞踊家達が、年に1回、浦添にある「国立劇場おきなわ」行っている公演です。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100054337698261

左から上原崇弘、玉城匠、嘉数道彦、阿嘉修、佐辺良和、大浜暢明
ちなみに私はとあるご縁で玉城さんをご紹介いただき、今年で3回目の蓬莱鑑賞となりました。
蓬莱、マジ知られてなさすぎる
今をときめく男性舞踊家達が休憩もありつつ2時間踊りまくる最高の舞台、しかもたったの3500円で見れちゃうのに、正直まだまだ知名度が…低い…!!!11!!
まあ組踊がそもそも若い人に浸透しきっていない、私の周りの学生さんや30代〜40代の人に聞いても「ふーん」「なにそれ」「聞いたことはあるけど興味ない」「学校で行った(それ以降行ってない)」って感じですからね。
まあわかります…最初のとっかかりがなかったら
「えーなにこの蓬莱?っていうの?行ってみよ〜♪」
とはならない。絶対ならない。だってチラシ見ても何するかよくわからないし…。
だからこそ私は今ここに蓬莱6の感想を書き散らかせていただきます。
そして来年は一緒に蓬莱いこう???????
蓬莱6の感想
・開静のワクワク感
オープニングナンバーである「開静」は全員がノーメイクの「素踊り」であり、普段「組踊」でバリバリメイクして踊られているのを見てる身としては、とても新鮮でありセクシーさすら感じます。
実際、2019年の蓬莱では、全員がメイクして踊ったあと、最後に素踊りをされていたので「えっっっっっっさっきまでメイクして踊っていた方々がスッピンで踊っている…?!な、なんだかセクシーすぎる!!!!!」と悶絶したものでした。
なんだろう…お気に入りの飲み屋のお姉さんがドレス姿から私服を見せてくれたみたいな?(???)
・春に浮かされて
大浜さんと上原さんがイチャイチャするのを楽しめるナンバー。
この後の「夢霞」でもそうなんですけど、大浜さんの女役の時の表情とか仕草ハマりすぎててまじやばい。
あと扇子をぶん投げてキャッチするの純粋にすごかった。
・あたい花
私的には佐辺さんと玉城さんの組み合わせがなんか新鮮でした。あとちょっと知ってる人だからか、玉城さんが「女」の顔してるとなんか不思議な気持ちになる。他の人もそうなんだけど男役と女役の時の表情とか仕草の切り替え本当にすごい…。
・花下駄
急に女のバトルを見せつけられて会場の人がみんなクスクス笑っとった。
阿嘉さんと嘉数さんの掛け合いが面白く、一挙手一投足をみんなが注目してるのがわかった。めっちゃ高度な芝居だった。個人的には一番好き。
花霞
メイクせずに踊る「素踊り」で行われた舞踊劇。
ここで男性舞踊家の「男」「女」の踊りわけテクニックが炸裂するわけです。
ストーリーは
男達は妻や家族に別れを告げ航海に出る
嵐に会うが命からがら生き延びる
とある島に漂着しまどろむ男が、美しい娘に助けられる
娘は花の精で、夢のように華やかな世界で舞遊ぶ男
しかしやはり故郷の家族が恋しく、帰ろうとすると花の精は恐ろしい化け物に豹変し男に襲い掛かる
はっと目を覚ますと、それは出発前夜の夢であった。
という内容なんですが、みんなメイクなし、着物も男とか女とか関係ない同じ着物で小道具も同じもの(傘)しかないのにちゃんと役が分かれていて、男女も演じ分けられていて本当に凄すぎた…!!!!!!!
好きなシーンとしては
・男が家族恋しくなり帰ろうか迷っているところに、花の精(大浜)が男に傘を差し出して「覚えてる?私がこんな風に海で漂うあなたを助けたこと…」って表情と仕草で伝える場面。
いいですか。
この舞台、一才セリフがないんです。
登場人物は舞踊でのみストーリーを表現しているんです。
それなのに私の頭の中には
「覚えてる?私がこんな風に海で漂うあなたを助けたこと…」
これが浮かんでくるんです。
これがどれだけすごいことかわかりますか???!!????
表情、仕草、小物遣いによって登場人物が何を言ってるかが頭の中に直接伝わってくる恐ろしい芝居。それが夢霞です。
しかもさ〜この時の大浜さんの表情がまた美しいわけ!!!!!
繰り返すけどメイクもしてないし着物も男物なわけです。
それなのにもう大浜さんが美しい花の精にしか見えない…
なんのフィルターがかかってるんだこれは…
海の波を傘を使って表現したり、嵐を激しい舞踊で表現したり、ノンバーバルコミュニケーションの極みであった…。
まとめ
頼むから来年の蓬莱みてくれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
次は2023年4月!会場で会おうな!!!!!
みや
最新記事 by みや (全て見る)
- 【立川志の輔】2023落語会スケジュール - 2023年2月22日
- 【沖縄の無形文化財】麗しき男性舞踊家が魅せる「蓬莱」 - 2022年9月6日
- 鍼灸学生2年目の私が全科目平均88点をとっているテスト勉強法 - 2022年1月23日
コメントを残す